
代表取締役
末廣󠄁 正治
株式会社工事センター
伝統を守りながら新たな挑戦を続ける。
仲間と創る未来図
社長インタビュー
時代の変化に合わせて形は変えても、会社の芯はぶらさない。
先代社長である父から受け継ぐもの、新たに作り上げるもの、会社の危機からの成長、若手に期待するこだわり。
技術者の魂と、人を惹きつける魅力を併せ持つリーダーが語る、会社の過去、現在、そして未来へ向けた社長インタビュー。
常に現場で大切なことを学んだ少年時代
ー 本日はありがとうございます。
社長のリーダーシップの原点を探るべく、まずは幼少期のお話からお伺いさせてください。
創業者であるお父様は、どのような方だったのでしょうか。
末廣󠄁正治社長(以下、末廣󠄁):父は一言で言うと「技術屋」でしたね。
もともとは大分から集団就職で大阪に出てきて、市役所で働いていたんですが、性に合わなかったみたいで。
夜間のアルバイトで始めた電気工事の仕事にのめり込んで、それがこの会社の原点になりました。
仕事はとにかく丁寧で、昔の職人仲間からも「先代(社長)の仕事はめっちゃ綺麗だった」と聞かされています。
ただ、営業みたいな人付き合いは本人曰く苦手だったようで、僕には「俺が技術屋やから、お前は営業や商売を勉強しなさい」とよく言っていましたね。
ー 社長ご自身も、早くから現場に出ていらっしゃったと伺いました。

末廣󠄁:中学2年の頃からですね。
春休みや夏休みになると、当たり前のように全国の支店に送り込まれていました。
繁忙期はとにかく人手が足りないので。
当時はまだ子供ですから、お客さんの家に行くと「かわいそうに」なんて同情されたりもしましたけど(笑)、父も現場の職人さんたちも容赦なかったです。
一番最初に東京の支店が立ち上がる時も、「お前、行ってこい」と一人で新幹線に乗せられて。
1ヶ月間、担当の職人さんに付いて、その人の家に泊まり込みです。ホテルじゃないんですよ。
文字通り「同じ釜の飯を食う」毎日で。そこで技術の基礎はもちろん、仕事の厳しさ、そして仲間との絆の大切さを叩き込まれました。
今の自分を形作ったのは、間違いなくあの頃の経験です。
会社存亡の危機と、「幹と枝」の経営哲学
ー 順調に成長されてきたように見えますが、会社の歴史の中で危機はあったのでしょうか。
末廣󠄁:一度だけ、本当に会社が潰れるかと思った大きな危機がありました。創業以来、唯一の大赤字です。
原因は、本業から外れた「家具のセッティング事業」に手を出してしまったこと。
これがうまくいかず、現場は大混乱。本業の電気工事にまで大きく支障が出て、会社の経営が一気に傾きました。
お客様にも大変御迷惑をおかけし、積み上げた信用も崩れました。
しかしジャパネットたかた様をはじめ、多くのお客様と社員の頑張りにも助けられ、立て直すことが出来ました。それでも失った信用を取り戻すのには数年の月日が必要でしたね。
その危機から学んだのが、枝葉は時代に合わせて変えても、会社の“幹”はぶらさない。
つまり、会社の事業というものは、電気工事という揺るぎない『幹』があってこそ成り立つ。新しい事業に挑戦するなら、その幹から派生する『枝葉』でなければならない。この教訓は、今でも私の経営判断の大きな根幹になっています。
「あなたの武器を創りなさい」父から受け継いだ、リーダーの魂
ー お父様から事業を継承されるにあたり、特に印象に残っている言葉はありますか?

末廣󠄁:一度、別のシステム会社で3年ほど働いてからこの会社に戻ってきた時のことです。
父に言われて、全国の支店長に挨拶回りをしたんですが、当時の僕はまだ25歳で外から来た「社長の息子」
案の定、年上の支店長たちからは誰からも相手にされず、父に「この会社の人たちと仕事が出来るか不安だ」と愚痴をこぼしたんです。
ー お父様は、何と?
末廣󠄁:頭ごなしに怒られるかと思いきや、こう言われました。「それは俺の武器やからな。あなたはあなたの武器をこれから創りなさい」と。
ー 「あなたの武器を創れ」深い言葉ですね。

末廣󠄁:衝撃でしたね。そう来たか、と。
つまり、父が長年かけて築き上げてきた社員との関係性をそのまま使おうとするな、お前自身のやり方で、お前を信頼してくれる仲間をこれから見つけていけ、という意味だったんだと思います。
その言葉があったから、僕は自分のやり方で社員一人ひとりと向き合い、新しい関係を築くことができました。
そういった人との繋がりが、今の僕を支えてくれています。
未来の仲間へ。「人間的魅力」にあふれるチームを創りたい
ー 様々な経験を経て、今、社長としてどのような会社を目指していますか。
末廣󠄁:私の夢は、例えば自分の子供達が将来、「この会社で働きたい」と自ら選んでくれるような、魅力的な会社にすることです。世襲させたいという意味では全くありません。
一人の人間、一人の社会人として客観的に見た時に、憧れられ、誇れる会社でありたい。
そのためには、常に変化し、成長し続ける必要があります。
BtoBだけでなくBtoC事業にも力を入れ、環境問題にも貢献できるような、未来を見据えた会社を創っていきたいですね。
ー その未来を創るために、どのような人材を求めていますか。
末廣󠄁:スキルや経歴も大事ですが、僕が一番見ているのは、その人の「人間的魅力」ですね。
何か夢中になれる趣味があるとか、ちょっと変わったこだわりがあるとか。
話していて「おもしろいな」と思えるような、無機質じゃない人。
そういう多様な個性が集まるからこそ、強いチームができると信じています。
ー 最後に、未来の仲間となる求職者へメッセージをお願いします。
末廣󠄁:私たちの会社は、今いる社員、そしてこれから仲間になってくれる人、その一人ひとりが「宝」です。
だから、入社してくれたからには、絶対に後悔はさせたくない。失敗したっていいんです。そこから学んで、チームで乗り越えていけばいい。

大切なのは、共に成長しようという情熱です。もしあなたが、ただの歯車ではなく、会社の未来を創る当事者になりたいと願うなら、ぜひ私たちの会社のドアを叩いてください。あなたという新しい「魅力」に出会える日を、心から楽しみにしています。